5日に放送された、竹野内豊主演のフジテレビ系連続ドラマ「イチケイのカラス」(月曜午後9時)初回の世帯平均視聴率が13・9%(個人平均視聴率が7・8%、いずれも関東地区)だったことが6日、ビデオリサーチの調べで分かった。

刑事裁判官が主人公のリーガルエンターテインメント。竹野内演じる、絶対に冤罪(えんざい)を生むことのないよう、自らの足で現場検証を行い、事件の真相を明らかにしていくという異端な刑事裁判官・入間みちおが主人公。みちおに振り回される、東大卒のエリート裁判官・坂間千鶴を黒木華(31)が演じる。

入間は、東京地方裁判所第3支部第1刑事部(通称イチケイ)の刑事裁判官。 先入観に一切とらわれない自由な観察眼と、徹底的に調べ上げる探究心を持ち、弁護士団や検察官の双方から恐れられているクセ者だ。そんなみちおを見守っているのは、イチケイの部長裁判官・駒沢義男(小日向文世)と、裁判所書記官の石倉文太(新田真剣佑)。また、主任書記官・川添博司(中村梅雀)、姉御肌の裁判所書記官・浜谷澪(桜井ユキ)、新人の裁判所事務官・一ノ瀬糸子(水谷果穂)も、しばしばみちおに振り回されつつ、イチケイを支えているメンバーだ。そのイチケイに、若くして特例判事補になったエリート・坂間が赴任する。東大法学部出身の坂間は、冗談が全く通じない堅物タイプで、迅速さと効率性を重視している。坂間がイチケイに異動してきた目的は、事件の処理件数が信じられないほど少なく、会社なら倒産レベルの“赤字”状態であるイチケイを立て直すためだった。

駒沢は、さっそく坂間にみちおと組むよう指示する。みちおを裁判長に、坂間と駒沢の3人で審議する合議制で取り組むことになった起訴案件は、大学生の男が衆院議員の江波和義に全治1カ月のケガを負わせた傷害事件だった。