上方演芸界で最も長い歴史を持つ「第56回上方漫才大賞」の発表会が10日、クール・ジャパン・パーク・大阪・TTホールで開催され、かまいたちが大賞を受賞した。

04年結成の同コンビは、19年に奨励賞を受賞しており、山内健司(40)は「いつか大賞を、とは思っていたけど、こんなに早いとは。正式に今かまいたちがピークを迎えた。すごいビッグタイトルで、まだまだ先になると思っていた」。濱家隆一(37)も「予想もしていなかった。身近に感じている賞ではなかった。本当に格式が高い。歴代がすごくて、そこに名前を連ねられるって…」と喜んだ。

18年に東京進出。濱家は「芸人人生のほとんどが大阪での活動。大阪の方に感謝しています」と話した。今後の目標として、山内は「関西のエース、日本のエースとして頑張っていきたい」と意気込んだ。賞金は200万円。

奨励賞はプラス・マイナス。半年前に母が亡くなったという兼光タカシ(42)は「常に母は心配してくれていた。天国で安心材料のひとつになったかな」と語った。新人賞はネイビーズアフロ。みながわ(28)は受賞が発表されると、ジャンプして大喜び。「ラストイヤーでプレッシャーもあって…」と話した。

上方漫才大賞は66年にスタート。上方漫才を育て、顕彰する目的で始まった。上方演芸界で最も古く、第1回のかしまし娘から、中田ダイマル・ラケット、夢路いとし・喜味こいし、横山やすし・西川きよし、Wヤングらが大賞を受賞し、昨年はシャンプーハットが頂点に輝いた。