英王室を離脱し、米国に移住したヘンリー王子(36)が11日、9日に逝去した祖父のフィリップ殿下の葬儀に参列するためロンドン入りしたことが明らかになった。

第2子を妊娠中で今夏に出産予定の妻メーガン妃(39)は、医師の渡航許可が下りずにヘンリー王子は単身での帰国となった。

王子夫妻を巡っては、先月米CBSテレビで放送されたインタビュー番組で王室メンバーから人種差別を受けたことを告白したことが波紋を広げ、家族間の不和が伝えられているだけにどのように王室メンバーから迎えられるのかが注目されている。ヘンリー王子は英国の新型コロナ感染対策に従い、入国後は隔離措置を受けているとみられる。

米USウイークリー誌によると、王子夫妻は逝去を受けてすぐにエリザベス女王にお悔やみを伝えたといい、メーガン妃もヘンリー王子に付き添って帰国する意向を示していたものの、出産間近であることや第2子の妊娠前に流産を経験していることなどからリスクを避け、カリフォルニア州の自宅に長男アーチ君(1)と共にとどまることになった報じている。

フィリップ殿下とは近しい間柄だったと言われるヘンリー王子は、最期に立ち会って直接お別れができなかったことを悔やんでいると関係者はコメントしている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)