15日に放送された、玉木宏(41)主演のテレビ朝日系連続ドラマ「桜の塔」(木曜午後9時)の初回平均視聴率が13・5%(関東地区)だったことが16日、ビデオリサーチの調べで分かった。

「桜の代紋」を掲げる警察組織の権力争いを描く人間ドラマ。玉木は警視庁捜査共助課の理事官・上條漣を、上條の幼なじみ、水樹爽を広末涼子(40)が演じる。所属する派閥の長を出世させることが警視総監への近道と考え、どんなに汚い仕事もこなしていく。頂点を目指す人間たちの裏切り、わな、だまし合いが交錯する物語。

2016年、東京都内の銀行で、一般市民を人質に取った立てこもり強盗事件が発生した。水樹は部下の富樫遊馬(岡田健史)らを率い、事件現場を包囲。現場からの連絡を受け、地方大学出身の「外様派」刑事部長・千堂大善(椎名桔平)は警備部所属の特殊急襲部隊「SAT」出動を要請した。だが、彼と共に次期警視総監の座を争う「薩摩派」警備部長・権藤秀夫(吉田鋼太郎)と「東大派」警務部長・吉永晴樹(光石研)ら警視庁のスリートップが繰り広げる“それぞれの思惑をはらんだ話し合い”は決裂。そうこうしているうちに、覆面をかぶった犯人が人質の1人に発砲し、まんまと裏口から逃走するという大失態を招いてしまう。

明らかに“防げたはずの事件”を防げなかったことに、激しい怒りに震える水樹。だが、上條は極めて冷静だった。彼は隙のない理論でSATを出動させなかった理由を説明し、現場の刑事たちが見抜けなかった“犯人特定の手がかり”をも提示した。