映画「名探偵コナン 緋色の弾丸」(永岡智佳香監督)がシリーズ初の興行収入(興収)100億円を突破することが確実になった。17日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで公開記念舞台あいさつが行われ、前日の公開初日の興収が、前作比144%だったことが報告された。

19年公開の前作「名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)」は最終的に興行収入93・7億円を記録したため、新作は100億超えが射程内に。コナン役の高山みなみは、弾丸スタートの発表に「彼(コナン)がガッツポーズしてます」と隣のコナンと一緒に喜び、ゲスト声優で出演した女優浜辺美波も「前作を上回るような作品に携わることができて幸せです」と話した。山崎和佳奈、小山力也、池田秀一も大喜びだった。

本来なら昨年公開の予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、1年延期された。公開が待ち望むファンの声は声優陣にも届いていた。高山は「待ってくださる皆さんの思いが、日に日に高まっているのが分かっていた」と話し、浜辺も「1年待ったファンの皆さんの熱量と愛が深く染みます」。

次回作の映画は、節目の25作目となる。「コナン君と関わるのは申し訳ないし緊張してしまう」と話すほどコナンファンの浜辺は、もし次回出るとしたら何の役がいいかと聞かれると「ダンゴムシの足の音…。言葉を話せるならしゃべれるインコの声でギリギリです」と笑わせた。【小林千穂】