22日に放送された、玉木宏(41)主演のテレビ朝日系連続ドラマ「桜の塔」(木曜午後9時)の平均視聴率が10・2%(関東地区、速報値)だったことが23日、ビデオリサーチの調べで分かった。初回は13・5%だった。

「桜の代紋」を掲げる警察組織の権力争いを描く人間ドラマ。玉木は警視庁捜査共助課の理事官・上條漣を、上條の幼なじみ・水樹爽を広末涼子(40)が演じる。所属する派閥の長を出世させることが警視総監への近道と考え、どんなに汚い仕事でもこなしていく。頂点を目指す人間たちの裏切り、わな、だまし合いが交錯する物語だ。

22日の放送では、銀行強盗事件で手柄を立てた上條は、1日おきに女性たちが矢で襲われるも負傷者はゼロ…という奇妙な連続通り魔事件の捜査指揮を担当。さらに、同期である警備部所属の新垣広海(馬場徹)と警務部所属の馳道忠(渡辺大知)と共に、警視正への昇進候補者にも選ばれる。だが、警視正のポストの空きは2人分。上條の上司である刑事部長・千堂大善(椎名桔平)と、警備部長・権藤秀夫(吉田鋼太郎)、警務部長・吉永晴樹(光石研)は、警視総監・荒牧雄彦(段田安則)に推薦すべき人物を絞るため会議を開くが、いつしか派閥同士の小競り合いに発展し、話し合いは難航…。すると、荒牧が「1週間後に投票で決めよう」と、前代未聞の提案をする。

しかし投票者の半数は、吉永率いる「東大派」と権藤率いる「薩摩派」の2派閥に属する人で占められている。言わずもがな、「外様派」である千堂の下にいる上條には極めて不利な状況だった。上條は連続通り魔事件が社会的に大きな反響を呼べば、捜査指揮をとる自分の評価も上がるとにらみ、静かなる闘志を燃やす。