小柳ルミ子(69)を取材した。歌手デビュー50周年記念日となる25日に、都内で、最新シングル「深夜零時、乱れ心」発売イベントを開催した。

イベントの最初には、報道陣に向け新曲をパフォーマンスした。キレキレの動きに、全くぶれない音程。69歳とは思えないパフォーマンスに、驚愕(きょうがく)した。

コロナ禍で、思うように活動できない時期もあったという。パフォーマンスを報道陣から絶賛されると「昔はもっとキレキレだったんですけど、69なんで、自分に負けたくないと思いながら、今まで培ってきたパフォーマンスを余裕もってやれればと思ってやっています」と、涙ながらに語った。

50周年を迎え、スタッフからも自身のやりたいことをやってほしい、と言われたという。セルフプロデュースし、デモ30曲からセレクトした2曲を収録した。「ほぼ100%、私がやりたいことやらせていただいています。50年目にしてやっと、自分が歌って楽しい、歌いたいという曲に巡り会えた」と笑顔で語った。

今後20年は、運勢が良いという。「89歳で、こんな感じだったら変ですよね」と冗談を飛ばしたが、実際に89歳でも、キレキレなパフォーマンスを見せる小柳が想像できた。

最後に「ファンのみなさまとお会いできていない。私は逃げませんので、いつまでも待っていただいて、パフォーマンスが落ちないように、練習を重ねながら、1日でも早くライブができるように、願っています。白い歯をみせて楽しみながら、エンジョイしていきたいなと思います」。

昨年、1度芸能界引退を考えたというが、乗り越えさらに輝きを増したイメージだ。今後のパフォーマンスにも注目したい。【佐藤勝亮】