米俳優アーノルド・シュワルツェネッガー(73)が、25日に米ロサンゼルスで行われた米映画界最高峰の祭典、第93回アカデミー賞の授賞式について「つまらなくて最後まで見なかった」と失望感をあらわにした。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で大幅に招待客を減らして簡素化して行われた今年の授賞式は、会場をハリウッドのドルビー・シアターからダウンタウンのユニオン駅に移して対面で行われたものの、過去最低の視聴率を記録したことが発表されている。

同授賞式を放送したABCテレビのトーク番組「ジミー・キンメル・ライブ!」にリモート出演したシュワルツェネッガーは「ものすごく退屈だったからテレビを消したよ。だって、ステージ上にこんなにたくさんの才能ある人たちがいるのに、本当につまらなくて、もう見ていられなかったから」とコメント。

3年連続司会者不在になった授賞式についても言及し、「君が司会をしていた時は授賞式が生き生きしていた。だから君の司会を見るのに夢中だった」と語り、授賞式で過去3度司会を務めているキンメルを持ち上げた。

「これほど才能ある人たちがいるのに、なんでこんなにもつまらないものができるんだって感じだったよ」と語り、「来年はマッスルビーチ(ベニスビーチにあるボディービルの聖地)でやるべきだね」と提案。さらに「最初の3分の1しか見ていないから、自分がオスカーをとったのか知らないんだけど、私はオスカーとったのかな?」と語って番組を盛り上げた。

シュワルツェネッガーは過去アカデミー賞の候補になったことは1度もない。(ロサンゼルス=千歳香奈子)