歌手五木ひろし(73)が12日、東京・LINE CUBE SHIBUYAで、「ITSUKIフェス」を主催した。デビュー50周年を記念したイベントで、ピアニスト清塚信也やギタリスト村治佳織のほか、岡村隆史、武田真治、DA PUMP、ももいろクローバーZ、横山剣らと異色のコラボを繰り広げた。

五木は「ジャンルや世代を超えて集まっていただきました。50年もやっているとこんないいこともあるんですね。(コロナ禍で)大変な状況の中、おこしいただきありがとうございます。大きな声は出さず、心の中で叫んで笑顔を拍手で楽しんでください」とあいさつ。五木のことを先生と呼ぶ岡村が宣誓してフェスはスタートした。

五木はももクロと「行くぜっ!怪盗少女」をコラボしたほか、村治の演奏で「桜坂」を、清塚の演奏で「少年時代」などを披露。横山とは「タイガー&ドラゴン」を、DA PUMPのISSAとは「山河」を熱唱。最後は、出演者全員で、今月12日発売の五木の新曲「日本に生まれてよかった」を歌った。

新型コロナウイルスの感染が収まらず、都内は緊急事態宣言が延長されたが、もともとこの日は宣言明け当日だった。そのため、前売りでは約2000席の客席のチケットを販売しており、約8割が売れていたという。宣言延長後も都の措置では上限5000人か収容人数の50%以下なら開催が可能だったが、すでにチケットを販売していたこともあり、都と協議した結果、8割収容での開催の許可が下りたという。

今回の開催について五木は「当初は昨年7月に開催予定でしたが、緊急事態宣言を受けて延期となり、あらためてゲストのスケジュールを組み直し、よくやく開催の運びとなりました。今回も緊急事態宣言の最中ではありますが、スタッフ全員がPCR検査を受けるなど、徹底した対策を講じ、開催を決断しました」などとコメントした。

13日も同所で開催される。