女優内田理央(29)が、鈴木亮平(38)主演のフジテレビ系連続ドラマ「レンアイ漫画家」(木曜午後10時)に20日放送の第7話から出演する。

主人公・刈部清一郎(鈴木)は、人付き合いが苦手な天才漫画家。女性名のペンネームで正体を隠し、大ヒット作の「銀河天使」を連載しているが、そのプライベートは謎に包まれている。夢なし、彼なし、仕事なしのアラサー女子・久遠あいこ(吉岡里帆=28)は、初恋の相手の刈部純(白石隼也=30)の葬儀で、その兄の清一郎と出会う。純の息子のレン(岩田琉聖=10)を引き取った清一郎は「俺のために恋愛しろ」と、あいこに仕事を依頼する。漫画のネタのために疑似恋愛するというミッションだった。

内田が演じるのは、純が別れた妻で、レンの母親の秋山美波。清一郎はレンに母親は死んだと美波の存在をひた隠しにしてきたが、突如、美波が清一郎のもとに現れてしまう。この美波の登場により、今まで明かされてこなかった清一郎の過去、恋愛漫画家が恋愛できなくなった理由が明らかになっていく。そして、清一郎、あいこ、レンの3人の疑似家族に崩壊の危機が迫る。

内田は「物語後半に出てくる謎の女の役と聞いて、“責任重大”と思いました。ちょっと何を考えているのか分からない、何かしでかしそうな、ミステリアスでかまってちゃんな美波。なかなか皆さんの共感を得ることはできないと思いますが(笑い)。“ひぇ~、怖え~”と思いながらも楽しく演じさせていただきました。美波との共通点がなかなかなくて、役作りに苦労しました」と振り返った。

鈴木や吉岡との共演について「とにかく現場の雰囲気が温かく居心地がよくて。それはおふたりの作る優しい空気感から来ているんだなぁと思いました。少しずつ距離が近くなっている清一郎さんとあいこちゃんレンくんを、かき回します。どうなってしまうのか、お楽しみください」と話している。

第7話では、清一郎(鈴木)は悔やんでいた。仕事部屋に漫画家としてライバルの金條可憐(木南晴夏)と入ったレン(岩田琉聖)に思わず「出て行け!」と怒鳴ってしまったこと。

さらに、あいこ(吉岡)に「これは家族の問題だ」と、突き放したことも。清一郎は、レンが写真に写る女子高生を母親ではないかと疑っており、動揺してしまったのだ。そして、何より気がかりだったのは、突然かかってきた電話だった。美波(内田)と名乗るその女が、尋ねてくると告げていた。

あいこは友人の二階堂藤悟(眞栄田郷敦)が店長を務めるカフェでのバイトに向かう。昨日の二階堂からの突然のキスに戸惑いを隠せずにいたが、何事もなかったように大人な対応をしようと決意する。だが、二階堂の様子は明らかにギクシャクしていた。

一方、清一郎担当の編集者の向後達也(片岡愛之助)は編集長から「銀河天使」の日本漫画大賞ノミネートを命令された。賞レースを毛嫌いしている清一郎。向後は困窮する。

夕方、刈部宅のインターホンが鳴る。身構える清一郎だが、可憐だった。刈部まりあの正体を知ったという可憐は、一方的に「銀天」への熱い思いを語り「私がまりあ先生をお守りします」と言い出す。そこへ新たな来訪者が。居留守を使おうと焦る清一郎にトラブルを察した可憐は、自分が応対すると玄関へ。そこには花束を抱えた美波がいた。