有村架純(28)が4日、東京・丸の内ピカデリーで行われた映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」(大友啓史監督)初日舞台あいさつで、夫を演じた主演の佐藤健(32)に「健さんがいたから」と感謝した。

「-The Beginning」では、伝説の剣客「人斬り抜刀斎」こと主人公の緋村剣心の、語られることのなかった、ほおにある十字傷の謎に迫る物語を描く。剣心が雪代巴(ゆきしろ・ともえ=有村)と出会い、人を斬ることや人生について疑問や思いを投げかけられ、悩みつつも、ともに暮らし、ささやかな生活の幸せを知っていく。その中、巴を惨殺せざるを得なくなった末に十字傷がつき、なぜその後も残ってしまったかを描いた。

有村は、巴の役作りについて聞かれると「準備段階から衣装、メーク1つとっても、プロが練りに練って考えたビジュアルがあって、共に過ごしていく準備段階の中で監督、プロデューサーの言葉、漫画原作、アニメの情報を自分の中で、そしゃくしていきました。(撮影)現場で監督と確認しながら(役を)つむぎ…」と説明。その上で「1番大きいのは、健さんが演じた剣心がいたことが、紡いでいくには十分、積み重なっていった」と語った。

佐藤は「いやぁ…ね。はかなくも温かい日々でしたよ。野菜を育てて…地味なんですけど、その生活の幸せを教えてもらいました」と、劇中で演じた夫婦の生活のシーンを思い起こしたのか、笑みを浮かべた。

有村は舞台あいさつの中で、17年の主演映画「夏美にホタル」以来の共演となる村上虹郎(23)に「虹郎君、昔、19歳くらい…カメラ撮ってましたよね?」と呼び掛けた。共演者の謎は? と聞かれ「The Beginning」で同じ場面での共演はなかった村上に質問したものだが、村上は「(カメラは)やめちゃいました。情熱を注いで尽きて…」と、あっさりドロップアウトしたと吐露。これには、有村も「衝撃の事実でした」と目を丸くした。