元宝塚歌劇団雪組トップスターの女優朝海ひかる主演舞台「サロメ奇譚(仮)」(22年3月中旬は東京芸術劇場、同4月上旬は大阪・梅田芸術劇場)の上演が決定し、10日、発表された。

オスカー・ワイルドの戯曲「サロメ」を原案に、預言者の首を求めた王女サロメの奇怪な望みをなぞ解くべく、サロメの生い立ちと家族に焦点を当てた物語。

王女サロメを演じる朝海は、芸能生活30周年を迎えた。31年目の芸能生活に向けての新たな挑戦となる。脚本はペヤンヌマキ氏、演出は、劇団文学座の稲葉賀恵氏。

朝海は「私の芸能30周年記念公演の演目には何が面白いか…演出の稲葉さんにお願いしたところ、いくつか挙げてくださりその中の最初に挙げてくださった戯曲が『サロメ』でした。私も何度か拝見しているこの作品ですが、サロメが少女ということもあり、完全に一観客として観劇してました。今の私が表現できる『サロメ』を脚本のペヤンヌさんがどう炙(あぶ)り出すか、稲葉さんがどう演出されるか。とても楽しみでなりません。皆様、目撃者となりさまざまなモノを感じていただけたら、この上ない周年公演となります。劇場でお待ちしております」とコメントしている。