宝塚歌劇団の月組トップ珠城(たまき)りょうが21日、兵庫・宝塚大劇場で、退団公演「桜嵐記(おうらんき)」「Dream Chaser」の千秋楽を迎えた。コロナ禍で数千人ファンに見送られるパレードは取りやめも、正装緑のはかま姿で最後の大階段を下り、あいさつ。同時退団のトップ娘役美園さくらとともに本拠地に別れを告げた。

東京宝塚劇場は7月10日開幕。8月15日の同千秋楽をもって、珠城は在位5年半のトップを退く。

○…トップ娘役美園は「今、ふるさとに別れを告げるときが参りました」とあいさつ。大劇場へは「私に大切なことを教え続けてくれたかけがえのない場所」と愛着を語り、「歌劇団の一員になれたこと、誇りに思います」と胸を張った。まだ、東京公演が控え「もっともっと頑張りたい」。これに、珠城から「はい、頑張ろう、よし」と返され、息もぴったりだった。