「自分の人生を取り戻したい」と2008年から続く成年後見制度の解除を訴えた米歌手ブリトニー・スピアーズ(39)に対し、元夫で2人の息子の父親でもあるダンサーのケヴィン・フェダーラインが沈黙を破って初めて支援を表明した。

2人は04年に結婚し、長男ショーン君(15)と次男ジェイデン君(14)をもうけるも07年に離婚。その頃からスピアーズは精神的に不安定な状態となり、薬物やアルコールの依存症も取りざたされ、「娘の資産と健康を守るため」と父親のジェイミー氏が後見人として13年間にわたって資産や生活の管理を行ってきた。フェダーラインとスピアーズは現在、共同で養育権を持っているが、7割がフェダーラインで、残り3割がスピアーズとなっている。

フェダーラインは弁護士を通じて、「彼女にとって最善なことができるようケヴィンはサポートしている。後見制度が彼女の精神状態に有害な影響があれば、後見人がどれほど前向きな影響を及ぼしたかどうかは関係ない。彼女の暮らしと息子たちが母親を訪れるのに最適な環境を得ることをサポートします」とコメント。「もっとも大切なことは子供たちにとって母親が幸せであること」だと語り、スピアーズの精神状態の安定と幸せを願っていることを明かした。

スピアーズは23日に行われた自身の成年後見人制度に関する審理で、ジェイミー氏から妊娠して結婚する自由を奪われ、仕事やメンタルヘルスの治療を強要されていると訴えて波紋を呼んでいる。ネットでは、#FreeBritney(ブリトニーを解放して)と訴える運動が広がりを見せ、元恋人で歌手のジャスティン・ティンバーレイクらも支援を表明している。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)