米俳優トム・クルーズ(58)主演の大ヒット映画「ミッション:インポッシブル」シリーズ第7作の撮影が再び中断されている件で、その原因がクルーズの新型コロナウイルス感染なのではないかとの臆測が広がっている。

昨年2月に新型コロナウイルス感染拡大の影響でイタリアでの撮影が中断されて以降、これまでスタッフがコロナに感染して何度も撮影が中断されてきた。そんな中、昨年12月には感染対策を破ってソーシャルディスタンスを無視して話すスタッフに激怒したクルーズが、「今度やったらクビだ」と怒鳴る音声データが流出する騒動も起きている。そして、再び再開した英ロンドンでの撮影現場で新型コロナの陽性者が出たため、撮影が中断したと英メディアが伝えていたが、サン紙がその張本人がクルーズである可能性を伝えている。

匿名の関係者によると、今月上旬に陽性者が出たことが判明して以降、現場でクルーズの姿を見た人はおらず、クルーズ本人が陽性となったか濃厚接触者である可能性がスタッフの間でうわさされているという。度重なる撮影延期にプロデューサーも務めるクルーズは重圧を感じ、現場は常にピリピリした雰囲気だったと伝えられており、徹底した感染対策を講じてきたクルーズ本人の感染ともなればスタッフから厳しい批判の声が出ることが予想される。

関係者によると現時点ではうわさの域を出ておらず、感染の証拠はないというが、クルーズが感染して撮影を中断させた本人だったら皮肉なことだと冗談を言うスタッフもいるという。同作は来年5月27日に全米公開を予定している。

インドで最初に特定された変異種のデルタ株による感染が広がっている英国は14日、ロックダウン緩和を4週間延期することを発表している。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)