世界3大映画祭の1つ、カンヌ映画祭授賞式が17日(日本時間18日)フランスで開かれ、濱口竜介監督(42)が映画「ドライブ・マイ・カー」(8月20日公開)で、共同脚本の大江崇允氏とともに脚本賞を受賞した。日本映画の同賞受賞は、史上初の快挙となった。

濱口監督とともに公式上映や会見に参加した、三浦透子(24)と霧島れいか(48)が祝福のコメントを発表した。

三浦 濱口監督、作品に関わった全ての皆さん、本当におめでとうございます。皆さんと仕事ができたこと、自信を持って届けられる作品が完成できたこと、カンヌ映画祭で上映できたこと、そしてこれから日本の皆さんに見ていただけること。もう十分うれしいことばかりなのですが、やはり、こうして賞という形で評価をいただけることは、本当にありがたいです。みんなでお祝いできる時を楽しみにしています!

霧島 私はこの作品を家族や親友のように大切に想っています。今回その作品が素晴らしい賞を頂けたこと、今、撮影当時のことを振り返りながら感動と感謝で胸がいっぱいです。濱口監督の作品に対する真っすぐ心と深い思いが伝わったカンヌでの上映後の拍手は忘れられません。この感動をキャストと関係者の方々と早く共有したいです!

濱口監督おめでとうございます!

「ドライブ・マイ・カー」は、舞台俳優で演出家の家福(かふく)悠介(西島秀俊)が満ち足りた日々を送る中、脚本家の妻・音(霧島)が、ある秘密を残したまま突然この世からいなくなってしまう。2年後、喪失感を抱えたまま生きる家福は、演劇祭で演出を任されることになり愛車で向かった広島で、寡黙な専属ドライバー渡利みさき(三浦)と出会い、ともに過ごす中で、それまで目を背けていたあることに気づかされていく物語。