欅坂46の元メンバーでユーチューバーとして活動中の織田奈那(23)が18日、都内で行われた映画「遊星王子2021」(河崎実監督、8月27日公開)完成披露上映会に登壇した。劇中で大村君子とクローディア姫の2役を演じる織田は「私は、ヒロインをやるのは、本当に、すごい緊張しちゃって不安もたくさんあったんですけど、こうやって上映会をすることが出来て、お客さんと対面できて、すごくうれしいです」と笑みを浮かべた。

「遊星王子2021」は、日本初の宇宙人がヒーローとして放映されたテレビドラマとして、1958年(昭33)に日本テレビ系で放送され、1959年(昭34)には正、続編の2本の映画が公開された特撮・連続テレビ映画をリブート作品。1基の宇宙船が地球に墜落してから200年後の日本が舞台。長い眠りから覚めたMP5星雲第四遊星の王子は、パン屋の娘・君子の前に突如現れ、絶体絶命のピンチから彼女を救い、そのまま居候することになったが、墜落の衝撃で記憶の大部分を失くし、第四遊星へ戻るすべが分からずにいたという物語。

織田は思い入れのあるシーンについて聞かれると「家族だんらんのシーンですね。ひと昔前くらいの、ちゃぶ台を、みんなで囲んだ。そういうのが、ちょっといいな…ホッコリしました。ちょっと、レトロな感じで」と笑みを浮かべた。

遊星王子と舟木康介の2役を演じた主演の日向野祥(30)は「もともと、撮っていたのは年が明けたくらい。お客さんに見てもらって完成する。役者は人を感動させる仕事。心が動くから感動。何かを感じてもらえたら、うれしい」と観客に呼びかけた。思い入れがあるシーンについて聞かれると「コメディーというわけじゃないけど、笑えるシーンが多々ある。子供とキャッチボールするシーンは人と心が通う…宇宙人の役なので。ただキャッチボールして、しゃべっているだけだけど、温かい会話。僕的には思い入れが深い。子役とああしようか、こうしようか話し、作った」と振り返った。