元NMB48の近藤里奈(24)が24日、東京・新宿K'sシネマで行われた映画「かば」(川本貴弘監督)初日舞台あいさつで「自分が出ているからとかじゃなく、この映画が1番好き。たくさんの方に、いいよと伝えて欲しい」と訴えた。

近藤は劇中で、主演の山中アラタ(48)が演じる蒲先生の教え子で、中学を卒業した社会人の由貴を演じた。16年にNMB48を卒業後、女優に転身。「映画は初めてです。緊張もしたんですけど…監督は怖い印象だったから緊張していたけれど、意外と優しく自由にやらせていただき、すごいリラックスした。監督、すごいシャイなんですよ。それが、かわいいです」と振り返った。

1985年(昭60)が舞台の作品のため、山中演じる蒲先生が駅で由貴を待つシーンをはじめ、撮影は苦労の連続だったという。山中は「時代ものなので、駅で待ってる後ろに、歩いている一般の人が映ったりする。待っているだけのシーンなのに、スマホを持っている人が映るから、すごく時間がかかる」と、80年代になかったスマホを持っている人が映ってしまった時点でNGになると明かした。その上で「改札から出てきた時、誰かがスマホを持っていたらNGで、もう1回、改札の中に入る。また出てくるだけ…を何回も撮り直した。大体、1人くらいスマホを持っている」と苦笑した。

山中が近藤を自転車に乗せて商店街を2人乗りするシーンも、撮り直しを繰り返したという。山中が「5往復くらいした」と言えば、近藤も「ずっとアラタさんが自転車をこいでくれていて、5回以上…何十回も行き来した」と振り返り、感謝の念すらにじませた。