高島礼子(57)黒谷友香(45)が4日、都内で、映画「祈り-幻に長崎を想う刻-」(松村克弥監督、13日より先行公開)のイベントに登壇した。

原作は、劇作家の田中千禾夫氏が、戦争の実話を基に書き下ろした、戯曲「マリアの首-幻に長崎を想う曲-」。

脚本を読んだ感想を問われ、高島は「今まで、教科書では知りえなかったことが描かれていて、ビックリしました。情けないなと思ったと同時に、当事者となって、メッセージを送れる芝居を頑張りたいなって思いました」。そして「戦後、被爆者の人には、その後まだ戦争が続いていた。そういうことを知らなかったということに恥ずかしく、申し訳ないと思いました」と話した。

黒谷は「ちょっと難しいという感想をもちました。テーマが重い物ではありますけど、今、このような内容に出演させていただけて、世界に伝えられる幸せをかみしめながら撮影を全うしたと思いました」と語った。

最後に高島は「二度と、戦争が起こらない世の中になるように、メッセージが伝わりますように、心から願っています」。黒谷は「この映画に関われて幸せでした。今、オリンピックで世界中が日本に注目していると思うので、世界の方に8月、日本で何があったのか知っていただければと思います」と力を込めた。