King&Prince神宮寺勇太(23)がこのほど日刊スポーツの取材に応じ、東京オリンピック(五輪)の新種目として注目される空手の魅力や見どころを語った。

自身も小2から道場に通い、心身共に鍛えられた。「半端ないです」という代表選手たちの実力を、ドラゴンやライオンにたとえて表現した。空手は今日5日から競技がスタートする。

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空手の有段者として、「五輪の競技に選ばれたと聞いた時はすごくうれしかったですね。もっと空手の文化や伝統が広まればいいな、と個人的に思っていたので」と胸を躍らせている。祖父の影響で小2から空手を始め、極真や剛柔流を学んだ。父の転勤のたびに道場が変わり「毎回それで泣いてました」と振り返った。

「師範は厳しかったです。ちょっとサボってたりすると、ガチで怒られていました。オーラがあって、学校の先生より全然怖かった。その分、あいさつとか、靴はそろえるとか、礼儀作法みたいなものは身に付いたのかなと思います」

転勤が続く中でも、飛び級で昇級するなど実力を発揮。黒帯を所持し、流派の全国大会で2位になった経験もあるという。「『組手』の大会はアドレナリンが出るので大丈夫なんですけど、『形』の試験は絶対に間違えられないのですごく緊張しました」と振り返った。

今大会、多くの選手のメダル獲得が期待されている。女子「形」種目に出場する清水希容(27)について「インタビューとかではおしとやかな女性なんですけど、いざ競技が始まるとドラゴンみたいな迫力になるんですよ!」と解説。女子「組手」種目の植草歩(30)は「知り合いの知り合い」だという。「61キロ超級でこの方より強い方は見たことがないです。敵が一瞬でも隙を見せたら、パパパパン! と狩るイメージ。獲物を逃さないライオンのようです」と伝えた。

「選手の方々には悔いの残らないように戦ってほしいです」と願った上で、「とにかく全員すごすぎて半端ないので、絶対見れば分かると思います!」と笑顔でアピール。「未来の選手である子供たちも今回空手を見て、このスポーツをやりたいなって思ってもらいたいですね。僕も空手のおかげで度胸とか、本当に鍛えられましたから」と期待を寄せた。【横山慧】

◆神宮寺勇太(じんぐうじ・ゆうた)1997年(平9)10月30日、千葉県生まれ。10年10月ジャニーズ事務所入り。18年5月にKing&PrinceとしてCDデビュー。空手初段。175センチ。血液型O。