メダルラッシュで沸いた東京オリンピック(五輪)の閉会式で、ひときわ感動を呼んだ坂本九さん(享年43歳)の「上を向いて歩こう」の歌声。1985年(昭60)8月12日に起こった日本航空123便の墜落事故で犠牲となった坂本さんの36回目の命日を前に、妻で女優の柏木由紀子(73)が11日、TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食/一直線」(月~金曜午前5時)にゲスト出演した。

パーソナリティーの生島ヒロシ(70)と同じクリスマスの「12月24日生まれ同士」。2人は「全国、全世界で祝ってくれているような忘れられない日だからいいですよね」と笑顔を見せた。

柏木は、71年に坂本さんと結婚した。生島が「仕事場で坂本九さんが一目ぼれしたみたいですよね」と水を向けると、柏木は「国際放映という撮影所で別のドラマを撮っていて、周りのスタッフの方たちが冷やかしたりして、お昼休みに喫茶店で会って電話番号のメモを頂いたんですが、携帯もないですし、用事もないのに電話もできなくて1年くらいそのままにして」と衝撃の告白。

生島は「1年も!」と絶句。「坂本九さんとしては、ショックだったでしょうね」と聞き返した。柏木は「それでたまたま1年後、大阪に仕事で行った時に(坂本さんが)梅田コマ劇場に1カ月出ていて、その看板を見つけたので思い切って陣中見舞いに行ったら、ものすごく喜んでくれて。その時も電話のメモを頂いて。その後、突然、お電話を頂いておうちが近かったので、行き来することになって」と交際開始の経緯を説明した。

生島が「結婚する予感はあったんですか?」と聞くと、柏木は「おつき合いというか、うちの祖母も『九ちゃんのあの笑顔、憎めないねぇ』と言ったりして。とても楽しくて。結婚がないと一緒に居られないのかなぁって思って」。

「改めてプロポーズの言葉とか、あったんですか?」と聞かれると、「まぁ、何かあったと思うんですが」と話した。

その他、仲の良い歌手・竹内まりや(66)に帯コメントを書いてもらった、坂本さんの生誕80年記念を記念した著書「星を見上げて歩き続けて」(光文社)や、劇団時代から親友で同期の女優・酒井和歌子(72)、名前の似ているAKB48柏木由紀(30)の話などで盛り上がった。

柏木は12日も出演する。