俳優西島秀俊(50)が10月スタートの日本テレビ系連続ドラマ「真犯人フラグ」(日曜午後10時30分)で主演することが11日、分かった。17年ぶりに民放連ドラに出演する宮沢りえ(48)と夫婦役を演じる。

同作は、妻(宮沢)が突如失踪し、殺人犯の疑いをかけられた、ごく普通のサラリーマン(西島)が、部下役の芳根京子(24)と真犯人捜しに奮闘するミステリー。

現在、NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」で気象予報士役を熱演している西島は、意外にも同局系連ドラ初主演。宮沢とは、昨年12月のNHKドラマ「ノースライト」で離婚した元夫婦役を演じたが、本当の夫婦役を演じるのは初。「きっと自由で笑いにあふれた楽しい現場になると思います」と楽しみな様子だ。

19年放送の同局系大ヒットドラマ「あなたの番です」(あな番)を手がけた秋元康氏が引き続き企画・原案を務め、同スタッフが集結。「あな番」と同じく2クール連続で放送される。西島は「結末はあえて聞いていません。共演者全員、それぞれに必要な情報しか与えられていないようです。何が起きて、誰が怪しいのか。僕も皆さんと一緒に考察していきたい」。

宮沢は「企画書の段階でこんなにわくわくすることはないなと思い、早く犯人が知りたい! とのめり込んで読んでしまいました。登場人物全ての人が怪しく感じられて、全ての人が主役になる瞬間があるのが、とてもすてきな台本だなと思っています」と見どころを明かした。家族で「あな番」ファンだという芳根は「そのチームで作る作品に参加させていただくことが本当にうれしいです」と喜んでいる。

秋元氏は「ネットでは、毎日、実際に起きた事件の“捜査会議”が行われています。『絶対に◯◯が犯人だと思う』根拠がなくても、それぞれの理屈で“犯人捜し”が展開されるわけです。いくつかの条件を満たしただけで、『真犯人フラグ』を立てられた人はいい迷惑でしょう。身の潔白を証明するためには真犯人を見つけるしかありません。さぁ、あなたは、誰に『真犯人フラグ』を立てますか?」と呼び掛けた。

「あな番」に続き、今作も手がける鈴間広枝プロデューサーは「この最高のお三方を中心に半年間、怒濤(どとう)のミステリーをお贈りさせていただきます!」とコメントしている。【佐藤成】

◆ドラマ「あなたの番です」 19年4~9月の2クールで放送された田中圭、原田知世がダブル主演した日本テレビ系連続ドラマ。30人近いキャストによる交換殺人ゲームを軸にしたミステリーで「考察」と呼ばれる犯人捜しがネット上で過熱した。最終回(第20話)平均視聴率は19・4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、ツイッターのトレンド世界一を獲得。12月には映画「あなたの番です 劇場版」の公開を控える。