ジャニーズ事務所の藤島メリー泰子名誉会長が肺炎のため今月14日に亡くなっていたことが17日、分かった。93歳だった。

長年にわたり親交を結んだ黒柳徹子(88)が、追悼のコメントを寄せた。

以下全文。

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ジャニーズ事務所の藤島メリーさんが亡くなった。

とっても驚き、悲しい気持ちでいっぱいです。

 

亡くなる前日に、メリーさんからお誕生日プレゼントのパンダの親子のリュックサックが送られてきた。

それは、とても珍しく、また、かわいい物だった。

リュックを背負う肩紐の上の所に、キラキラのクリスタルで、私の頭文字「T.K」が入ってる。

きっと、背負った時に、人には見えないようにと、、、。

そんな風に、いつも気を遣ってくださる方でした。

私はいつもの様に、FAXで、お誕生日プレゼントのお礼を送りましたが、普段なら、すぐさま返事をくれるメリーさんから返事が来なかったので、「どうしたのかな?」と心配していました。

 

メリーさんとは、テレビの世界に入ってすぐに出会ったので、65年以上のお友達でした。

メリーさんが最初にマネージメントをしたのが、青年四人組の『ジャニーズ』で、すごい勢いでトップアイドルグループになりました。

私は、NHKの「夢で逢いましょう」で『ジャニーズ』と共演していたので、マネージャーのメリーさんとも、すぐに親しくなったのです。

仕事の上では、真面目で一生懸命、曲がったことは大嫌い。

当時は、女性が仕事をするのは本当に難しかったのですが、その中でも現場の人達と対等に言い合える強い人でもありました。

大変な苦労もあったのだと思いますが、私は、そんなメリーさんを見ていて、とても尊敬していました。

 

メリーさんみたいにやさしい人はいなかったような気がします。

メリーさんは、私に美味しいものを食べさせたいと、果物やお料理などを自分で届けてくれました。

皮の剥きにくい果物を届けてくださる時は、わざわざ自分で皮を全部剥いてくれて、すぐ食べられる様にして、私の家の玄関のドアノブにぶら下げて置いてくれる人でした。

 

メリーさんは、私にとっては、心の細やかな、温かいやさしい人でした。

今、メリーさんに何か言うとすると「ありがとう」「寂しくなるわ」「大好きでしたよ」が言いたい。

 

本当にお疲れ様でした。