女優江口のりこ(41)が10月期のフジテレビ系連続ドラマ「SUPER RICH」(木曜午後10時)に主演することが18日、分かった。

江口が演じるのはジェットコースターのような波瀾(はらん)万丈の人生を送っている、ベンチャー企業「スリースターブックス」の女性社長・氷河衛(ひょうが・まもる)。仕事にプライベートに、苦悩を抱えながらも日々をひたむきに生きるアラフォー女性のリアルな心情を描き出すオリジナルドラマ。

共演は赤楚衛二(27)。ベンチャー企業のインターン試験を受ける、江口演じる主人公とは生まれも育ちも正反対の貧乏な専門学生・春野優を演じる。日々困難に直面する主人公を懸命に支え、時に翻弄(ほんろう)する年下の無邪気な“子犬系男子”だ。

江口は「出演が決まったときは、まずは体力や体調に気をつけなきゃな、と思いました。そして台本を読んでみて、1話からスピーディーな展開で“その先を早く読みたい”と、ワクワクしました。まったくのオリジナル作品なので、どうやって面白くしていくのかをチームのみんなで探せて行けたらなと思います。共演の赤楚さんは柔らかい雰囲気の方なので、リラックスしてお話が出来そうだなぁ、とホッとしました。きっと面白いドラマになると思います。ぜひご覧になってください。よろしくお願いします」と話している。

赤楚は「今までに取り組んだことのない題材と役柄で、新しい挑戦ができることが楽しみです。台本を読んでみて、困難に直面し、目まぐるしい環境の変化の中でも、氷河衛をはじめとした登場人物たちが日々を一生懸命生きる姿に力強さを感じました。江口さんはドラマや映画で拝見し存じ上げていたのですが、このたび撮影で初めてお会いし、凜(りん)としたたたずまいで、かっこいい方だと思いました。今回僕が演じる春野優からは、世の中に対して不公平さを感じるものの“自分の人生は自分のものだから光をつかみたい”という気概を感じます。若さ故の不器用さもありますが、役と向き合いながら、そういった人間味も表現できるよう心がけていきます」と話している。

江口が演じる氷河はプライベートを顧みず、仕事一筋で生きてきたベンチャー企業の女性社長。セリフは全編関西弁の予定。兵庫県出身の江口が発する、毒舌混じりの小気味よい“ネーティブ関西弁”に注目だ。

主人公・氷河衛は、電子書籍を手がけるベンチャー企業「スリースターブックス」の代表取締役CEO。裕福な家に生まれ、これまでの人生においてお金に困ったことは一度もない。「お金があれば何事も解決できる」と考えており、より多くの利益を出すため、せわしなく働く日々を送っている。その年を代表する女性起業家に贈られる「プラチナ・ウーマン・オブ・ザ・イヤー」を受賞するなど社会的に評価されている衛だが、幼少期に両親を亡くしたさみしさや悲しみから心を閉ざし、お金はあるが愛に飢えた人生を過ごしてきた。

友人もおらず孤独な衛が唯一心を許した相手が、大学時代に出会った一ノ瀬亮であり。一ノ瀬と二人三脚で立ち上げ成長させてきた「スリースターブックス」は、衛にとってまさに人生そのもの。しかし、会社をより大きくするため奔走する衛の前に、会社の経営を揺るがすような危機が次々と訪れることとなる。

周囲に弱みを見せることなく、孤高の女社長として社会で闘い続けてきた衛が衝撃的な出会いを果たすのが、「スリースターブックス」のインターンに応募してきた一回り年下の専門学生・春野優。両親と妹の4人家族で愛情にあふれた家庭で育ったが、長年、実家の経営状況は厳しく、手に職をつけるために東京の専門学校へ入学するが、アルバイト代をやりくりしてなんとか生活している状態。「スリースターブックス」が学歴不問のインターンを募集することを知り、人生を変えるために意を決して応募する。

金はあるが愛に飢えた孤独な女社長と、愛はあるがお金がない貧乏専門学生という正反対の2人が出会い、会社に襲いかかる困難を次々と乗り越えて前へと進んでいく。