青木涼(27)が27日、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で行われた初主演映画「夢判断、そして恐怖体験へ」(奥津貴之監督)の初日舞台あいさつで「どうなるんだろうという気持ちがありましたが、お役目を果たさせていただく、チャレンジが出来た」と感激を口にした。

青木は劇中で、心理カウンセラー神山圭治を演じた。大学で開いた特別講演「夢とは何か」の中で、学生の山内楓が見た「日本刀で人を刺した夢」の謎を解き明かすためリーディングを始めると、侍として討ち入りをした楓の前世の姿が見えるという役どころだ。山岸芽生(22)演じる、聴講していた女子大生の上野葵も一瞬、その侍の姿が見え、金縛りに悩まされていたことから、心霊現象の真相を探りたいと神山のアシスタントになることを申し出て、恐怖体験や不思議な現象に見舞われた相談者のカウンセリングに立ち会うという物語だ。

青木は「実話にもとづいいたホラー映画。リアルさがカギ。監督もドキュメンタリーを2本、撮られていてリアルさにこだわった」と作品について説明。その上で「20年の9月ごろに企画を頂き、半年くらい準備期間を頂き、2月に2週間、撮影。初主演、どうなるんだろうという気持ちがありました。役に自分なりの演出をつけたんですが(監督から)『違うよね』と」と奥津監督との役作りを振り返った。その上で「普段、自分は何を考えているのかなと…もう1段、深く考え、この仕事を始めた決意の思いとか、心が広がる、広い世界が自分の中に展開していると感じた。心理カウンセラーは、いろいろな人の心に寄り添い、救っていく。役と自分の共通項だと思った。心をもっと探求していきたいと思って演じようと思った時、覚悟が出来た」とも語った。

青木は舞台あいさつの最後に「私の今までの人生で、夢はセピア色、白黒だった。この撮影を経て結構、カラフルになって、におい、風が、すごくリアルになった。夢はリアルに感じる。私たちは、夢の中で霊的な体験をしている存在。そういうことを気付くことが出来る映画。私たちの住んでいる世界こそ、夢なんだという逆転が起こる映画。夢から覚める感覚を、映画でぜひ味わっていただきたい」とアピールした。

また登壇予定だった山岸は、知人が新型コロナウイルスに感染したため検査を受けた結果、陰性で体調も良好だが、保健所から濃厚接触者と判断され、欠席した。