ロックバンドT-BOLANのドラム青木和義(54)が、27日をもって活動を休止すると発表した。バンドの公式サイトで「私、T-BOLANドラム青木和義は本日を持ちましてT-BOLANの活動を休止することをご報告させて頂きます。長い間、T-BOLANを応援してくださっている皆様には多大なるご心配をお掛けしますことを本当に申し訳なく思います」と報告した。

コロナ禍が背景にあり、地元岐阜での家業を守るための「苦渋の判断」だったという。青木は「自分自身T-BOLANドラマーとして音楽活動を行っていく上で、一方で個人青木和義として地元岐阜にて、譜代から引き継いだ家業をこれまで両立してまいりましたが、昨今のコロナ禍の中、度重なるツアーの中止などを受け、これから先の人生を見つめ直す機会が増えました。メンバーとも幾度も話を重ねてまいりましたが、苦渋の判断で家業を守るため当面の期間T-BOLANの表舞台の活動を休止することを決心しました」とした。

今後は「地元岐阜に根付いた生活基盤設計に専念し、数年前から立ち上げた音楽やドラム演奏を楽しめる店の運営にも携わっていく所存」だという。そして「自分自身の思いで、長年一緒に歩んで来たメンバー、そして応援してくださったファンの皆様にご迷惑、ご心配お掛けすることを思うと、なんとも説明しがたい気持ちで胸がいっぱいになり、本当に申し訳なく思いますが、あたたかく見守っていただけたら幸いです」と締めくくった。

T-BOLANは青木、森友嵐士(ボーカル=55)五味孝氏(ギター=55)上野博文(ベース=56)の4人組。91年「悲しみが痛いよ」でメジャーデビュー。95年、森友の心因性発声障がいで活動停止し、99年に解散。12年に再結成も、14年に再び活動休止。15年、上野がくも膜下出血で倒れるが17年から再始動した。「離したくはない」「じれったい愛」「Bye For Now」などヒットを連発し、デビュー4年でシングルとアルバムで計1700万枚のセールスを記録した。