若手映像クリエイターの登竜門として知られ、今年で18回目を迎える「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2021」のラインアップ発表会が1日、オンラインで行われ、10作品がノミネートされた国際コンペティションの審査委員長には俳優で映画監督の竹中直人(65)が就任した。

竹中はビデオメッセージを寄せ「いやぁ、どんな作品が集まってくるんでしょうね? うわぁ、すっげえ! 何だ、これ! 怖い! 何て感動的! なんてすてきな、すてきな映画が、いっぱい、いっぱい集まってくると思います。僕は、もう心の奥底から、その日を楽しみにしております。皆さんに出会えること、最高の映画に出会えること、とても、とても楽しみです。では、映画祭でお会いしましょう」とコメントした。

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭は、20年に引き続き、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、動画配信サイト「シネマディスカバリーズ」でのオンライン配信の形で開催。25日~10月3日までの9日間、同サイトでコンペティション部門にノミネートされた全24作品を配信する。

長編、短編の2部門に、それぞれ6作品、8作品がノミネートされた国内コンペティション(長編部門、短編部門)の審査委員長には、オダギリジョーや光石研、田中哲司や西田尚美らが所属する芸能事務所・鈍牛倶楽部代表取締役でプロデューサーの、國實瑞惠氏が就任した。同氏もビデオメッセージを寄せ「昨年に続き、今年もまたコロナ禍でありますが、映画祭が開催されることに、大変喜びを覚えます。厳しい条件の中での撮影で皆さん大変ご苦労なさったと思いますが、今年もまた素晴らしい作品に出会えることを楽しみにしています」とコメントした。

「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」は2004年(平16)に埼玉県川口市で始まり、公開中の「孤狼の血 LEVEL2」の白石和彌監督、「浅田家!」の中野量太監督、「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督、「岬の兄妹」の片山慎三監督ら、日本映画界で今後を期待される監督たちを多数、輩出してきた。今年は、コンペティション3部門に104の国と地域から長編・短編合計1084本がエントリー。国際コンペティションにノミネートされた10作品は全て日本初上映で、国内コンペティションの長編部門は全作品、同映画祭で初めて上映されるワールド・プレミアとなる。