女優佐久間由衣(26)が10日、大阪市内で、主演映画「君は永遠にそいつらより若い」(吉野竜平監督、17日公開)の舞台あいさつを行った。

芥川賞作家・津村記久子氏のデビュー作で、第21回太宰治賞を受賞した人気小説の実写化。それぞれの心に傷を抱える若者たちの苦悩と再生を描く。卒業間近の大学生である主人公・ホリガイを演じる佐久間は「初めて髪の毛を赤色に染めました」と打ち明け、他の色も候補に挙がっていたが、赤に決めた理由について「(主人公に)迷いがあるところを髪の毛の色で出したかった」と明かした。

ホリガイは本音を口に出さない、フトした一言で対人関係をこじらせタイプの難役だった。「話が空回りするところ、私にもあるんです」と佐久間。「この映画を通して、どんな人でもだれかのヒーローになれる。だれかとかかわることで、きっとだれかを支えている。否定でも肯定でもないただただ寄り添う、あったかい映画です」とPRした。