女優佐久間由衣(26)が17日、都内で、主演映画「君は永遠にそいつらより若い」(吉野竜平監督)の初日舞台あいさつに登壇した。

芥川賞作家・津村記久子氏のデビュー作で、第21回太宰治賞を受賞した人気小説の実写化。心に傷を抱える若者たちの苦悩と再生を描いた物語だ。

佐久間が演じたのは、ふとした一言で対人関係をこじらせる大学生ホリガイ。難しい役どころだが、「大変さとか苦しさを含めて、美しい瞬間だったなと思える時間がたくさんありました。(ホリガイの心境が)変化していく姿を感じるように演じていました」と振り返った。映画について問われると、「どんな人でも誰かを支えている。生きているだけでえらいと気付かせてくれる作品」と絶賛した。

また、吉野監督から演技を称賛されると「うれしいです」と笑顔。「(ホリガイの)履歴書を監督が作ってくださっていたので、不安を感じずに現場に入れた気がします」と感謝した。

女優奈緒(26)も登壇した。ホリガイと独特な関係を築いていく、過去に痛ましい経験を持つ大学生イノギを演じた。「この映画のことだったらいくらでも話せる」とうなずき、「皆さんに届くことがうれしいですし、皆さんの明日につながるメッセージが届けられたら」と力を込めた。

小日向星一も出席した。