宝塚歌劇団の月組新トップ月城かなと、新トップ娘役海乃美月の“プレお披露目”となる博多座公演「川霧の橋」「Dream Chaser-新たな夢へ-」が11日、開幕した。

11月3日まで。月組は8月に珠城りょう、美園さくらが退団し、同16日付で月城、海乃が就任していた。

月城は09年入団の95期生で、星組トップ礼真琴、花組トップ柚香光と同期。すでにトップ娘役3人を輩出し、下級生時代から各組で注目されてきた95期から3人目のトップ就任。雪組時代からノーブルな立ち姿で注目され、17年に月組へ移ってからは、定評のあった演技力にも磨きをかけ、存在感を発揮していた。

トップ初主演作は、山本周五郎原作の「柳橋物語」「ひとでなし」をもとに、故柴田侑宏氏が脚本、演出は小柳奈穂子氏が手がけた。江戸隅田川付近を舞台に、運命にほんろうされながらも懸命に生きる若者の姿を描く。90年に月組の剣幸・こだま愛の退団公演として上演で31年ぶりの再演。

ショー「Dream Chaser」は、夢を追うひたむきな情熱をテーマに描く。作・演出の中村暁氏は「新しいトップコンビへの祝福とエールをこめて送る」としている。

月城、海乃の月組新トップコンビは、来年1月1日に兵庫・宝塚大劇場で開幕する本拠地作「ミュージカル・キネマ『今夜、ロマンス劇場で』」「ジャズ・オマージュ『FULL SWING!』」が、月組メンバーを率いてのお披露目を控えている。