特撮ドラマ「ウルトラマン」などで脚本・監督を務めた元TBSのテレビプロデューサーで脚本家、監督の飯島敏宏(いいじま・としひろ)さんが17日、誤嚥(ごえん)性肺炎のため、横浜市の病院で亡くなったことが18日、分かった。89歳。TBSが発表した。

飯島さんは、66年に「ウルトラマン」で脚本・監督を務め、同シリーズの人気怪獣バルタン星人の生みの親として知られる。

バルタン星人は、「ウルトラマン」の第2話で初登場する怪獣で、別名「宇宙忍者」。セミのような容姿に、ザリガニのような大きなはさみ状の両手を持つ異星人で、「フォッフォッフォッフォッ」という独特の声を発する。名称は「欧州の火薬庫」と呼ばれたバルカン半島に由来し、また設定当時の人気歌手シルヴィ・ヴァルタンから取ったともされる。

ウルトラマンの“ライバル”となる怪獣だが、「ウルトラマン」16話に再登場すると、その後の「ウルトラマン」シリーズでもたびたび登場。キャラクターとしても人気で、00年代になった現在も、CMなどにも数多く出演している。