乃木坂46高山一実(27)が21日、東京ドームで開催された「真夏の全国ツアー2021」ファイナル公演に出演し、グループから卒業した。

加入から10年間、ムードメーカーとしてグループを支え、全28作のシングルで選抜入りするなど安定して活躍を続けた。アンコールでは涙を浮かべるシーンもあったが、最後までメンバーやファンを笑顔にし続けた。

ライブ冒頭から、高山はメンバーからの愛をいっぱいに受け取った。齋藤飛鳥(23)は「今日は『アメイジング』で『ポジピース』なライブにしましょう!」と、高山の定番持ちネタ的フレーズ2つを使って盛り上げた。生田絵梨花(24)も「今日は1日『ポジピース』でいきましょう! かずみん、卒業、『アメイジング!』」と祝福。キャプテン秋元真夏(28)もファンに呼び掛け、会場全体で「アメイジング」の両手を挙げるポーズ。高山は「ありがとう~!」と大喜びだった。

もともとモーニング娘。の大ファンで、アイドルに憧れて11年8月、乃木坂46の1期生オーディションに合格した。「デビュー前から『ここで10年やる』と決めていました」という固い意志と継続力で駆け抜けた。12年2月のデビューシングル「ぐるぐるカーテン」から、今年9月発売の「君に叱られた」まで足かけ10年、全28作の連続選抜入りはグループ史に残る金字塔だ。

アンコールで東京ドームは、ステージに向かって右がピンク、左が水色のペンライトの光で染まった。ソロ曲「私の色」を歌い終え、スピーチした高山は「最後にこんなすてきな景色を見せてくださって、ありがとうございます。私の好きなピンクと水色の景色…すごい」と声を詰まらせた。ファンやメンバー、スタッフや家族らに感謝を伝えた。

続く「サヨナラの意味」では、メンバーたちと身を寄せ合って、涙し、笑い合った。さらに気球に乗って会場を1周。ファンに感謝を届けた。「寂しい~! 寂しいがいっぱいだけど、それ以上にもっともっと幸せ。この景色を思い出して、これからの人生も頑張っていけそうです」と瞳を潤ませながら笑顔を見せた。

この日31曲目となるラストは、センター曲「泣いたっていいじゃないか?」を披露し、「これまでのライブの中で一番緊張しなかったかも。ずっと楽しくて、全然冷静にできた。これが10年続けてきたからかなって思ったら、すごくうれしい。この経験をバネに頑張れそうな気がする!」とほほえむと、ファンから大きな拍手を浴びた。