4人組女性ボーカルグループ「et-アンド-」が、今日24日に初のミニアルバム「toi et moi(トワ・エ・モア)」を発売する。今年6月にSKE48を卒業し、リーダーを務める野島樺乃(20)を中心に、個性豊かな4人が融合した音楽で、飛躍を誓う。このほど、日刊スポーツのインタビューに応じた。 【聞き手=大友陽平】
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これまで発表した3作品は全て配信だったため、今回のミニアルバムが初めての「CD」となる。
モラレスきあら(20) もうデビューはしているんですけど、今回は店頭に並ぶということで、それを自分の目で見た時に、きっとデビューも実感するんだろうなと思います。
栗本優音(ゆい=16) 店頭に並ぶのはうれしいですし、ありがたいことです。タイトルの通り「はじめまして」という思いをこめて、収録している6曲を歌っていきたいです。
山崎カノン(21) 全部違った色の楽曲になっているので、より多くの方に手に取っていただければと思います。
野島 CDが店頭に並ぶ経験はSKEで経験がありますが、デビューから携わるのは初めてです。自分たちで色をつけて、考えて作ってきた1つの作品なので、また違った思いがこみ上げています。私たちの名刺代わりになるアルバムになると思います。
7月21日配信のデビューデジタルシングル「#tokyo」などこれまで発表した作品を中心に、6曲の色とりどりの楽曲を収録した。
野島 1曲目の「Newton」はサビから始まるので、そのインパクトも強いので最初に持ってきています。歌唱力が大事になってくる曲なので、ボーカルグループとしての私たちに注目してほしいなと思っています。
モラレス 2曲目の「Blue bird」は、私はラップ担当なのですが、ちょっとしたところが難しいんです。聞き心地が悪くなってしまわないように力を入れてやりました。
栗本 ノン(山崎)とともに、初めて作詞をしました。すごく悩んだんですけど、自分の思い通りの言葉が出てきた時とかはすごい達成感がありますし、歌っている時に自分が書いた作詞が出てきた時は、より思いを込めて歌えることができます。「♪私から 離れてく あなたの Heart」という部分はうまくできたと思います。16歳なりに背伸びして書きました!(笑い)
栗本 3曲目の「#TOKYO」は、メンバー1人1人の個性が一番出ている曲だと思います。私が武器にしている“せりふ”やハイトーンボイスに初めて挑戦した楽曲でもあるので思い入れもあって、すごいお気に入りの楽曲です。
山崎 4曲目の「Martryoshka」は、独特の世界観で、サビも同じフレーズを歌ってるんですけど、ずっと頭に残るぐらい癖のある楽曲です。間奏の振り付けは4人でいろいろ案を出し合って考えました。
野島 5曲目の「BIBIBI」は私が作詞しました。ライブで盛り上がれる楽曲にしたいと思って作ったので、ライブで声が出せるようになって、ファンの皆さんと一緒に盛り上がれた時に、本当に完成すると思います。最後の「Eenie,meenie,miney」は、王道の夏曲です。個人的に無限ループしたくなる曲だなと思います!
野島を中心に、個性豊かなメンバーが集結して結成されたグループだ。
野島 きあらはムードメーカーで、現場にいるとみんなが笑顔になって明るく盛り上げてくれます。優音は最年少なんですけど、すごくしっかりしていて、真面目で、でも16歳らしいところもあって、不思議な世界観を持っています。ノンは最年長ですが、場をまとめてくれたり、時にははっちゃけて盛り上げてくれたり、常に笑っていて、きあらとはまた違う幸せな感じを発信してくれます。
一方、野島はどんなリーダーなのか。
山崎 樺乃は大人っぽくて、周りをちゃんと見てまとめてくれますし、すごく頼りになるリーダーだと思います!
栗本 第一印象から全く変わってなくて、本当にしっかりしているという印象のままです。私が無意識にテンションが低かった時とかも心配して夜に電話かけてくれるぐらい、気を配ってくれます。
モラレス しっかりしてるって2人が言ったんですけど…。見せかけ上手なところもあるからなあ。
一同 (爆笑)
モラレス もちろん「リーダー!」なんですけど、普段は、普通の20歳の女の子。道も間違えるし(笑い)。全然きっちりしすぎてないし…。あっ、人間味があるということです(笑い)
走りだしたばかりのグループは、目標に向かって1歩ずつ進んでいく。
山崎 メンバーも楽曲も本当に個性があって、いろんな表情を私たちが見せていけたらいいなと思っています。こんな歌い方もできるんだとか、こんな表情ができるんだって、思ってもらえるように頑張ります。
栗本 名前の由来にもある通り、大切な人と大切な人をつなげられるような、楽曲を提供していきたいなというのもありますし、日本語で「安堵(あんど)する」という意味もあるので、聞いたらホッとできるような楽曲も届けられたらと思います。
モラレス 私たちの大きな目標は、2年後の23年に日本武道館に立つということです。デビューから毎月楽曲を発表したりスピード感もあると思うので、ペースを落とさずにいけばいい方向にいくとも思うので、ついてきてほしいなと思います。
野島 「みんな違って、みんないい」という言葉があると思いますが、それはet-アンド-にも当てはまると思っています。自分に自信を持つその1歩ってすごく難しいことだと思うんですけど、同年代の人たちが私たちを見てくれた時に勇気を与えられるような存在になりたいので、音楽をはじめ、活動を通してet-アンド-が同年代の人達の憧れになれるといいなと思います。
◆et-アンド- 野島樺乃、栗本優音、モラレスきあら、山崎カノンによる4人組女性ボーカルグループ。今年7月にデジタルシングル「#tokyo」でデビュー。楽曲プロデュースは菊池一仁氏。
◆野島樺乃(のじま・かの)2001年(平13)9月6日、愛知県生まれ。15年にSKE48の7期生として加入。19年に「第1回AKB48グループ歌唱力No・1決定戦」で優勝。今年6月にグループを卒業し、et-アンド-のリーダーとしてデビュー。
◆栗本優音(くりもと・ゆい)2005年(平17)3月29日、東京都生まれ。小学生の頃からミュージカルに出演し、19年に総合エンタメコンテスト「キラチャレ」歌部門グランプリ。ハイトーンボイスが武器。
◆モラレスきあら 2001年(平13)10月5日、香川県生まれ。小学生時代からモデル活動をはじめ、19年にABEMA「今日、好きになりました。」香港編に出演。ラップが得意。
◆山崎(やまざき)カノン 2000年(平12)9月19日、北海道生まれ。ダンス&ボーカルユニットや、雑誌「RANZUKI」専属モデルとして活動。ウィスパーボイスの持ち主。