今月末をもって乃木坂46から卒業することを発表している生田絵梨花(24)が2日、都内で、乃木坂46のドキュメンタリー映画「“10th Anniversary”Documentary Movie『10年の歩み』」(高野寛地監督)の完成披露試写会前舞台あいさつに出席した。

10周年記念ソング「他人のそら似」の流れる中、後輩の鈴木絢音(22)久保史緒里(20)遠藤さくら(20)とともに登場した。「10年という歩みを見に来てくださった皆様は、本当に乃木坂46を愛してくださっている皆様だと思うので、今日は短い時間ですけど、こうしてお会いできるのはうれしいです」と笑顔であいさつした。

印象的なシーンを聞かれ、生田は「個人的に自分が出ているシーンだと、『ガールズルール』のMV撮影で、まいやん(白石麻衣)と謎のしり取りしているシーンとか、バースデーライブのリハで、かずみん(高山一実)と、必要以上に振り付けを決めまくっているシーン。ふざけまくっている感じが懐かしくて、若いな~って感じで。皆さんにも楽しんでいただけると思います」と明かした。

11年8月に乃木坂46の1期生オーディションに合格。10年間を振り返り、「やっぱり毎年のバースデーライブ。結構カロリーが高くて。全曲披露っていうコンセプトもあって、年数を増すごとに頭フル回転で」と振り返った。「普通だったらうわーって爆発しそうになるところでも、メンバーの何がすごいって、どんな時でも笑っているんですよ。キツい時でも、面白いこととか発見して、笑っているみんなの姿に助けられて、乗り越えてこられたなって思います」と感謝した。毎年恒例のバースデーライブのカロリーを聞かれ、「ここ最近は1万カロリーくらいですね!」と笑った。

10年間の活動や映画の内容を踏まえ、乃木坂46はどんなグループなのか聞かれると、「メンバーはこの10年間で入れ替わってはいるんですけど、常に柔らかい空気感があって。でも根底には熱い、負けず嫌いな強いところもあって。その精神はずっと受け継がれていると思います。グループのカラーはいつの時代にも『今』のメンバーが作っているんだなって思います」と笑顔で答えた。

今年を振り返り、来年の抱負について、4期生の遠藤は「一歩踏み出して、大きく変わっていかなきゃいけないんだなってたくさん強く感じた1年でした。先輩方に甘えてきた分、自分も頼ってもらえる存在になれるように成長したいです」と誓った。3期生の久保は「個人的にはメンバーのいない環境でもドラマや舞台など初めての経験をさせていただきました。その分、自分の未熟さを痛いほどに感じた年でもありました。来年は初の日産スタジアムでバースデーライブもありますし、もっともっと、グループの力になりたいです」と宣言した。

鈴木は「たくさんライブがあった年でした。配信ライブも、ツアーもさせていただいて。来年も皆さんにたくさんお会いできる機会があったらな、って思っています」と話し、「先輩方が卒業して、オリジナルのメンバーがほとんどいないような曲もあるので、そういう曲を後輩として、大切に歌い継いでいけたらなって思います」と意気込んだ。生田は後輩たちのコメントを頼もしそうに聞きながら、何度もうなずいていた。

生田は「この1年は、特に後輩とすごく仲良くなれたんじゃないかなって思っています。卒業生が増えたっていうのもありますし。何かあった時には頼らせてもらったり、甘えちゃうこともあったので、感謝していますし、この1年が充実していたなって思います」と振り返った。その上で「来年は、私、乃木坂じゃないんです。今年いっぱいで卒業するので」とあらためて伝え、寂しそうにほほ笑んだ。「みんなと一緒の目標は持てないんですけど、1人になって、また新しく何がしたいかとか、みんなにどういう姿を見てほしいかとか、探していく1年になると思います。そして、乃木坂をファンとして応援したいと思います」と笑った。

生田は11年8月に1期生として加入。清楚(せいそ)な雰囲気、バラエティーなどで見せる愛嬌(あいきょう)のあるキャラクター、グループ随一の歌唱力を兼ね備え、中心メンバーとして長年活躍した。特に女優としての実績は目覚ましく「レ・ミゼラブル」など多数の本格ミュージカルやドラマ、映画などに出演してきた。