「小指の想い出」「四つのお願い」「なみだ恋」など数々のヒット曲で知られる作曲家の鈴木淳(本名・藤田順二郎)さんが9日、都内の自宅で虚血性心不全のため死去した。87歳。山口県防府市生まれ。12日に親族だけで密葬を行った。喪主は妻で作詞家の悠木圭子(ゆうき・けいこ)さん。後日、しのぶ会を開く予定。

恩師の訃報に黒木じゅん(55)がコメントを寄せた。

「鈴木淳先生のご逝去を悼み謹んでお悔やみ申し上げます。鈴木淳先生の奥様で作詞家の悠木圭子先生から突然の訃報。本当に信じられない気持ちでいっぱいです。お亡くなりになる1週間ほど前に、お元気なご様子の鈴木先生とお話しさせて頂いたばかりでした。2006年に他界した父・黒木憲のお別れ会で鈴木先生より『君には黒木憲という名を継いでほしい!』とのお言葉から黒木憲の名を襲名し『黒木憲ジュニア』に改名した事。また、移籍に伴い改名した現在の名前『黒木じゅん』の『じゅん』は、鈴木淳先生の『淳』を頂きました。父『黒木憲』にとって恩師でもある鈴木先生は、父に『霧にむせぶ夜』という素晴らしい曲をお与えくださり、そして、私の30周年記念曲に書いて頂いた、(離れても)が、鈴木先生にとりまして最期の作品となりました、『君の30周年の記念曲は僕が書くからね!』と仰って頂いたのを覚えてます。生涯の宝物となる特別で最高の作品です。親子二代で長きに渡りとてもお世話になりました。あたたかくご指導をいただき本当にありがとうございました。偉大な鈴木先生の作品をこれからも大切に歌わせて頂きます。『コロナが落ち着いたら庭(先生のご自宅のお庭)でBBQをやろう!』と楽しそうにおっしゃっていらした鈴木先生のお優しい笑顔とお声が忘れられません。心よりご冥福をお祈り申し上げます」。