モーニング娘。’21佐藤優樹(22)が13日、東京・日本武道館のコンサート「佐藤優樹卒業スペシャル」でグループおよびハロー!プロジェクト(ハロプロ)を卒業した。

11年9月に10期生としてグループに加入。「まーちゃん」の愛称で親しまれた「エース」が10年の活動に終止符を打った。

公演前に公開されたブログで「今皆さんにお伝えしたいことは、今日のコンサートで歌うつんく♂さんの曲に全て詰まっています」とつづったように手紙を読むなどの特別なセレモニーはなかった。「通常通り公演を終わらせたい」という佐藤の意向を尊重してのことだという。

全員のMCシーンで、佐藤は「皆さんのすてきな笑顔がたくさんみられてとっても楽しかった」と振り返りつつ「(ダンスの)振りをたくさん間違えてしまったので、次のコンサートに生かせるようにがんばっていきたいので、またコンサートに遊びに来てくれますかー?」と呼び掛けた。卒業とは思えないような語りかけに会場には若干困惑したような空気が流れるも、佐藤は構わず“ワールド全開”で「今日は本当にお世話になりました。ありがとうございました!」と一礼した。

最後に自身のメンバーカラーであるエメラルドグリーンのストーンがちりばめられた黒いレースの衣装で登場。佐藤目線でみた場内の景色を再現しているといい「まー(佐藤)は今まで10年間1人でやってきた訳じゃなくて、スタッフさんだったり、メンバーだったり、マネジャーさんだったり家族だったり、ファンの方たちが私をすごく受け入れてくれたり、私のことをすごく支えてくれたり、私のことを照らしてくれるから、今まーは輝いているんですよ」と説明した。

「久しぶりのコンサートでこんなに幸せな時間を本当にありがとうございました」と感謝し、「笑顔の君は太陽さ」をソロ歌唱中には涙を流した。歌唱後は「またいつか会える日までね! ばーい!」と力強く呼び掛けて会場を後にした。

佐藤は今年2月から「過敏性腸症候群」の症状が治まらず、卒業を決断。今後は体調の回復を最優先に、芸能活動は継続していく。グループとして、約2年ぶりの単独公演で、27曲を披露し、約6000人の観客を魅了した。47都道府県に香港、台湾を含めた137スクリーンで行われたライブビューイングではハロプロ公演史上最大の3万3000人を動員した。

会場にはOGの藤本美貴(36)や田中れいな(32)道重さゆみ(32)、鞘師里保(23)、佐藤と同期の飯窪春菜(27)らも会場に足を運び、佐藤の勇姿を目に焼き付けた。ハロプロファンを公言する女優松岡茉優(26)菊池亜希子(39)らも会場に姿をみせるなど、多くの注目を集めた公演だった。【佐藤成】