劇画家の平田弘史(ひらた・ひろし、本名弘=ひろし)さんが11日に心不全のため死去した。公式サイトが16日に発表した。84歳だった。東京都出身。葬儀は親族で行った。

公式サイトによると、1958年(昭33)に「愛憎必殺剣」を一晩で書き上げてデビュー。それまでマンガを1度も描いたことがなかったが、以後、独学で修練し、貸本短編誌「魔像」などに作品を発表。劇画ブームの中で時代劇画の第一人者となり、「週刊少年キング」「週刊ヤングマガジン」など多くの雑誌で活躍。大友克洋の「AKIRA」の題字なども手がけた。

代表作に「御用金」「弓道士魂」「薩摩義士伝」「怪力の母」など多数。13年に日本漫画家協会賞文部科学大臣賞を受賞。