日本一面白い学生漫才を決める「大学生M-1グランプリ2021」(早大放送研究会主催)の決勝が18日、東京・早稲田の早大学生会館で行われ、法政大お笑いサークルHOSのトリオ、炎天下が優勝した。動画審査などで決勝に残った6組で争われ、282組の頂点に立った。

ボケの後藤泰河(芝浦工大3年)、大ボケの前田天道(法大3年)、ツッコミの篠原雄(法大4年)は合コンネタで勝負。実は女性を呼んでいなくて、男3人で合コンという設定で、会場の観客から大きな拍手を浴びた。

ネタ作り担当で、芝浦工大から法大のサークルに参加している後藤は「HOSは、どの大学の生徒が入ってもいいサークル。ボケをやりたかったんですが、激しくボケられる自信がなかったのでトリオをやりたいと思いました」。前田は「最初、ネタ作りをしようと思ったんですが、後藤君を見てこの人に付いていこうと思いました。ダウンタウンが好きで“センス系”のお笑いをやろうかなと思っていたが『なんでもやるから』となりました」。1学年上の篠原は「サークルに入ってなかったんですけど、1年生の途中で見てレベルが高いなと思って、2年生から入りました。1学年下が“芸歴”の同期なので同じ期でトリオを組みました」と話した。

審査員5人が100点満点で評価して456点を獲得。2位のパリッド(日大経商法落語研究会)に3点差をつけた。後藤は「すぐ次の出番のパリッドがウケていたので、危ないかなと思いましたがうれしいです」。前田は「家族が配信で見ていてくれたんですが、優勝してすぐにおじいちゃんからLINEで『おめでとう』のメッセージが届きました」。篠原は「普段は学生の観客の前でやっていました。今日は大人たちが見て優勝できた。認められてうれしかったです」と笑顔を見せた。

将来について、後藤は「建築学科なので、直で就職するよりは大学院に行くことが多いんです。プロになるか、大学院に進むかで考えようと思っています」。前田は「ずっとプロになりたいなと思っています」。現在4年生の篠原は就職の内定が出ている。「働きながらトリオで活動できれば」と話した。