77年スタートのABCラジオ長寿番組「おはようパーソナリティ道上洋三です」(月~金曜、午前6時30分~)を、来年3月末で卒業すると発表した同局の道上洋三アナウンサー(78)のもとへ、21日までにメールだけで800件以上の激励の声が届いている。

同局ラジオによると、前日20日の発表以降、放送45年の感謝のメッセージや、復帰を願う声などが「昨日と今日の朝までで800件ほど頂いております」とし、電話でも卒業の真偽を確認するものから、激励や復帰を心待ちにする声が寄せられているという。

道上アナは9月に倒れ、その後に脳梗塞発症が判明し、現在は専門施設で足のリハビリに努めている。相手が話す言葉は理解できるが、自らの発声についてもリハビリに励んでいる。

この日朝、放送された番組内でも、代演した同局の中邨雄二アナが「治療に専念していただき、私どものラジオに戻って来てくれることを待っています」と、あらためてメッセージを送り、「昨日の発表以降、たくさんメールをいただきました」と言い、感謝や激励の思いを伝えるリスナーからの声を紹介した。

「おはようパーソナリティ」は、もともと、道上アナの先輩、故中村鋭一さんがスタート。大先輩の後任に道上アナが就き、継続してきた。番組30周年は、大阪城ホールで公開生放送を行い、満員1万2000人を動員。「関西朝のラジオの顔」の1人として、親しまれてきた。

中邨アナは、そんな大先輩を「アナウンサーというより文化人」「大阪の語り部として功労賞的な」「私からしても理想中の理想というか」などと表現して、いまだその背も見えず「追いつけません」と、あらためて感服の思いを語っていた。