18日に札幌市のホテルで35歳の若さで急逝した女優神田沙也加さんの母、歌手松田聖子(59)が21日午後2時38分ごろ、同市内の斎場に入った。聖子は白いマスクをして霊きゅう車の助手席に座り、位牌(いはい)を手にしていた。この日までに札幌入りして密葬を行ったとみられ、悲しみの中、沙也加さんと無言の対面をした。

聖子は18日、都内で開いたクリスマスディナーショー終了後に娘の訃報を受け、人目をはばからずに号泣したという。聖子の所属事務所は19日、「松田は現実を受け止めることができない状態」と記し、19、20日の東京公演は中止に。23~26日に大阪で行う予定だった同ディナーショーも中止が決まった。

また、聖子は大みそかの「NHK紅白歌合戦」に25回目の出場が発表されている。ただ、当初20日に予定されていた聖子を含む紅白出場者の曲目発表は、延期されている。

聖子は1986年、当時の夫、俳優神田正輝(71)との間に長女沙也加さんを産んだ。聖子は沙也加さんに自身のシングル曲を作詞してもらったり、2人でCM共演したこともある。11年には「NHK紅白歌合戦」でテレビ初共演を果たし、2人で坂本九さんの名曲「上を向いて歩こう」をデュエットした。