大みそかの「第72回NHK紅白歌合戦」(午後7時30分)のリハーサルが30日、東京国際フォーラムなどで行われ、司会の大泉洋(48)川口春奈(26)同局和久田麻由子アナウンサーが取材に応じた。2年連続2回目の司会を務める大泉は、2年ぶりの有観客開催に心躍らせ「時間にとらわれる必要はない」と生放送でもフリーダム宣言。暴走を止める格好の初司会となりそうな川口は「ビシバシ(話を)切らせていただきます!」と息ぴったりのトークを展開した。また同局は、全出場者の発表を終えたことを明らかにした。

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大泉は、コロナ対策として共演者同士の接触も減らされていた昨年を振り返りながら「昨年に比べると圧倒的に明るい。ステージに応援の人たちが出てきたりする演出もある。どこか気を緩めることができて、楽しい雰囲気が伝わる紅白だと思う」と今年の手応えを口にした。初の大役に挑戦する川口は「年末を締める楽しいお祭りのような紅白に参加できることを光栄に思っています」といい、至近でアーティストの歌唱を見られることに「こんなぜいたくな空間はないと思います」と笑みを浮かべた。

タッグを組む大泉の印象について川口は「明るくってたくさんおしゃべりしてくださる方。心が安らぐ大先輩です」。生放送で厳格な時間管理が求められる紅白だが、おしゃべりな大泉が「楽しいイベントに時間制限をつけるのはやぼ」「僕は(放送が)11時45分で終わらなくていいと思ってる“紅白過激派”ですから」などと暴走の兆しを見せると、川口は「明日はビシバシ切らせていただきます。任せてください!和久田さん、頑張りましょう!」と呼びかけた。

4年連続で司会を務め、昨年共演した内村光良(57)の不在については「ホントに寂しい」と大泉。出演決定後にメールのやりとりをしたといい「春奈ちゃんは僕が若い頃に映画に出てもらった」「和久田さんはパーフェクトな方ですから安心して」と励まされたという。一方で大泉は「内村さんがいて好き勝手やるのが楽しかった。何かあっても内村さんのせいだって言えたので。あの人がいればここまで責任を負う必要はなかった」と勝手な恨み節で笑わせた。【遠藤尚子】

○…和久田アナは大泉と川口の司会ぶりを「おふたりが自然体で1人1人のアーティストを盛り上げてくださる」と紹介した。一方で本番中のアドリブが予想される大泉については「時間を気にせずいきたいところですが、11時45分までということを改めて確認させていただきまして」と念押し。またこの日、大泉が自分のマイクを持ち忘れてリハーサルに参加したことも明かし「大泉さん、1回(マイクを)お忘れになりましたよね? そこはお声がけをさせていただきます」と笑った。

○…大泉は、来年1月9日スタートの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に源頼朝役で出演。審査員には脚本の三谷幸喜氏、妻北条政子を演じる小池栄子が名を連ねる。大泉は「三谷さんと小池さんは、若干爪痕を残そうとされる方。怖いなと思います」と警戒の表情。また「三谷さんいかがですか? と振った時に彼が何秒しゃべるか」「小池さんも何かぶっ込んでくる可能性がある」と目を光らせていた。