歌手で声優の水樹奈々(41)が4日、さいたまスーパーアリーナで約2年4カ月ぶりの有観客ライブ「animelo mix presents NANA MIZUKI LIVE RUNNER 2020→2022 supported by JOYSOUND」を開催した。

水樹にとっては20年7月の結婚、そして出産後としても初の有観客ライブ。冒頭MCでは「明けましておめでとう。会いたかったよ~!」と客席を見回しながらあいさつ。「全員をハグして回りたい。どうやったらこんなにあふれる思いを伝えられるのか、ずっと考えていました。こうやってここで歌えることが本当にうれしいよ~!」と絶叫した。

20年にデビュー20周年記念ライブツアーを予定していたが、コロナ禍で中止に。今回のライブは同ツアーを再構成し、3日から2日間の日程で開催した。20年11月に配信ライブは行っていたが、有観客ライブは19年9月15日に千葉・ZOZOマリンスタジアムで実施して以来で、3日の公演が実に841日ぶりの開催。同公演では1曲目からうれしさで涙してしまったことも明かし「『帰ってきたぜ』って声を発した瞬間に涙が出てきてしまって…。よれよれしながら歌っていたぐらい感極まっちゃいました」と振り返った。

もともとが20周年記念ツアーだっただけに演出面も熟考した。コロナ対策で観客は声援を自粛しており、できるのは拍手や手拍子のみ。「いろいろ考えたんです。声も出せない中でバラードとかでじっくり聴かせるとか」。しかし、本来のツアーで考えていたのはその間逆の構成。「でも、やっぱりはじけていかないと水樹奈々のライブじゃないでしょって。841日分、飛ばしていかなきゃいけないでしょと。みんなに苦しい思いをさせるかもしれませんが、ジャンプさせる歌ばかり歌います!」と宣言すると、客席からは大きな拍手が起こった。

ライブでは21年10月発売の最新シングル「Get up! Shout!」や、同12月配信の最新デジタルリリース曲「Red Breeze」なども含めた25曲を披露。宣言通りに走りきり、「いや~、気持ちいい汗。みんなの思いがびしびし伝わってきて、めっちゃ興奮しています」と額を拭った。

アンコールでは14枚目アルバムの制作と今夏のライブツアー開催決定、4月から放送されるアニメ「トモダチゲーム」(日本テレビ、BS日テレ)のオープニングテーマ「ダブルシャッフル」を担当することも発表した。各発表ごとに「万歳~!万歳~!万歳~!」と喜びを爆発させ、すでにレコーディング済みの「ダブルシャッフル」については「めちゃくちゃかっこいい、そしてトリッキーな楽曲になっています。公開をしばしお待ちください」と話した。