ロックバンド、LUNA SEAが9日、さいたまスーパーアリーナで、バンド結成30周年記念全国ツアーのファイナル公演を開催した。途中、コロナ禍での中断を乗り越え、20年2月にスタートしたツアーを走りきった。

昨年12月、ボーカルRYUICHIが声帯に出来た静脈瘤(りゅう)を除去する手術を行うため、2月1日のコンサートをもって、“充電期間”に入ることを発表。RYUICHIはこの日、「みんなの心の声を聞かせてくれ!」と、いつもと変わらない様子で観客に呼び掛けた。

アンコールでは、観客がスマートフォンのライトを頭上にかざし、会場が星空のような光に包まれる中、メンバーが登場。最新曲「Make a vow」を歌唱した。RYUICHIは「この景色を見るため、見続けるために、LUNA SEA5人は、これからも歩いていくんだと思います」。そして「不安はあるけれど、それよりも本気になれる人生、仲間と出会えた。そして今、この景色を眺めている。必ず帰ってきます。待っていてください!」とファンに誓った。

ライブは1万人を動員し、約20分の換気時間を挟む2部制で展開。第1部は最新アルバム「CROSS」の収録曲を中心に披露。第2部では「I for You」「ROSIER」「SHINE」など30周年の軌跡をたどるようなヒットメドレーを連発。全19曲を披露した。

2月1日の大阪でのライブをもって“充電期間”に入る。