3日にデビューした、日中韓9人組ガールズグループKep1er(ケプラー)を、日本メディア初インタビューした時のおハナシ-。

当初の予定より、数分インタビュー開始時間が早まることに。余裕をかもしだしていると「Catch your eye!Catch your mind!」(視線と心を奪う!)。元気いっぱいな9人が、画面に現れた。

「リモートでもあいさつしてくれるんだ…」と感心しながらも、まずデビューした心境を聞いた。ユジン(25)が日本語で「一生懸命練習した(リード曲)『WA DA DA』をお見せすることが出来て本当に幸せです。まだ足りないですけど、もっと頑張ります!」と、答えてくれた。ガールズグループCLC(シーエルシー)のメンバーとして活動経験もあり、活動歴が長いとはいえ、さすがリーダー。直前に「ユジンさんと同い年です!」と、思い切り日本語であいさつしたことが、急に恥ずかしくなった。ヒカル(17)にいたっては、韓国語と日本語が交じることもあり、相当、韓国語の勉強を頑張ったのだと感じることができた。

昨年、日韓含む多国籍7人組ボーイズグループ、ENHYPEN(エンハイプン)を、リモートインタビューした。その時はリーダーJUNGWONと、日本人メンバーのNI-KIがグループを代表して、取材に応じてくれた。 今回は、リモートでは初めての9人。筆者が韓国語を話せないため、通訳を介してのインタビューとなった。配信トラブルがあった場合、質問数がより限られてしまう-。ドキドキしながらの取材だったが、そんな心配は杞憂(きゆう)だった。

最初の質問から少し音声トラブルが発生したが、チェヒョン(19)は嫌な顔一つせず、2回同じことを回答してくれた。そして何より、9人が回答時「○○です」と、「Girls Planet999:少女祭典」でのシャオティン(22)風に、手を挙げて毎回自己紹介してくれた。映像が乱れたとしても、音声だけで誰が話してくれているか、理解することができた。ちなみに一番勢いが良かった挙手は、ヒュニンバヒエ(17)だった。

他の人のインタビューでも思うことが多いが、文だけというのがもったいないと感じてしまう部分も多々あった。振り付けの注目ポイントを聞くと、イェソ(16)が歌って踊りながら解説してくれた。他にも、韓国語がまだ完璧ではないシャオティンに、優しく質問を教えるダヨン(18)の様子。日本語が分かっているかのように、ずっとうなずいてくれるチェヒョンや、ユジン、そしてヨンウン(17)。「ありがとう」を意味するヒカルの造語「コマちゃん」を筆者が使用した際、マシロ(22)は「My Sea」で、チェヒョンのサビを聞いた時と同じようなリアクションをしてくれた。

韓国アイドルのカムバック期間(活動期間)は、とんでもないくらい忙しいという。他のアーティストの話だが、「朝の3時に起きて、帰宅が夜の11時になることもある」と聞いたことがあるくらいだ。

限られた時間の中で、9人の今の思いをできるだけ聞きたい。「Girls Planet999:少女祭典」から記事化してきたため、「この質問には、このメンバーはこう答えてくれそうだ」と、ある程度イメージして質問を考えた。だが終了後、あのメンバーはこの質問で答えたそうな顔をしていたかも、と反省する事もあった。

もしまた機会があるならば、ぜひ対面でインタビューをさせていただきたいと思うが、リモートならではの“ハプニング?”もあった。映像が少し乱れていた最後「ありがとうございました」と、筆者が手を合わせ感謝すると、イェソはそれをハートだと勘違いし、ハート返しをしてくれた。隣にいたマシロが「違うよ」と、笑いながら指摘していたが、少し得をした気分で終わったリモート取材だった。

冗談はさておき、活動期間で疲れている中、番組出演の合間の大切な時間をいただけた事に感謝したい。そしてなにより、デビューミニアルバム「FIRST IMPACT」は、音楽配信サービスiTunesでは日本を含む11カ国で1位となるなど、いきなり世界を席巻した。韓国のチャートでは、ガールズグループのデビュー作としては初日販売量歴代1位を記録した“大型新人”。今後の活動にも注目だ。