NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜午前8時)の19日に放送された第55話の平均世帯視聴率が17・7%(関東地区)だったことが20日、ビデオリサーチの調べで分かった。最高記録は第39話の17・9%だった。

同作は昭和、平成、令和と時代が流れる中、ラジオ英語講座とともに歩んだ祖母、母、娘と3世代のヒロインを描き、舞台は京都、岡山、大阪。1925年の日本でのラジオ放送が始まった日、岡山で生まれた少女、安子のドラマから描かれる。大正末期からの岡山編は上白石萌音、昭和30年代からの大阪編で深津絵里、昭和40年代からの京都編は川栄李奈が演じる。

あらすじは、関西一のトランぺッターを選ぶコンテストは錠一郎(オダギリジョー)が満場一致で優勝した。錠一郎はるい(深津絵里)を抱きしめ、「結婚しよう」とプロポーズする。しかし、るいは平助(村田雄浩)と和子(濱田マリ)に話ができずにいた。大阪に出てきて就職に失敗した自分を拾ってくれた上に、クリーニングのことを一から教えてくれた2人に対して、自分勝手な相談はできないと考えていた。悩んでいたある日、クリーニング店にやってきた錠一郎はいきなり「サッチモちゃんを僕にください」と平助と和子にお願いする。るいは「何ですか、いきなり。2人ともびっくりしている」と平助と和子を思いやり、怒り出す。しかし平助は「娘をよろしく頼みます」と言う。るいと錠一郎は頭を下げ、感謝する。

錠一郎はレコーディングのため、一旦1人で東京に行くことになった。引っ越し作業中にるいは錠一郎の部屋で、岡山にいたころ母安子(上白石萌音)と行った定一(世良公則)の喫茶店「ディッパーマウスブルース」のマッチを見つける。るいは「レコードを聴いた店」と言う。錠一郎は「そうだと思っていた」と話す。錠一郎は戦災孤児だったが、定一に拾われた過去が明らかになった。