ビートたけし(75)が22日、TBS系「新・情報7days ニュースキャスター」(土曜午後10時)に生出演し、人気野球漫画「ドカベン」「あぶさん」などを描いた漫画家で10日に82歳で亡くなった水島新司さんについてコメントした。

たけしは、水島さんと草野球をするほど親交が深かった。同局安住紳一郎アナウンサー(48)から「水島さんは年間草野球60試合くらいやっていたそうですね」と振られると、たけしは「160(試合)」と訂正し「プロ野球より多いんだ。1日2試合ずつ」。

続けて「それであの、漫画と同じように、漫画の主人公と、実際の野球と区別がつかなくなる。『イチローの打率がすごい、すごい。3割4分打ちました』っていうと『何言ってんだ。ドカベンの方がすごいよ。7割打ってんだ』って。自分の書いた漫画じゃないかって思うんだけど、『いやドカベンはすごいよ。外角でもホームラン打ちますから』って自分で言ってるんだよ」と懐かしそうに水島さんとのやりとりを語った。

水島さん自身の野球体験が漫画に生かされていたといい、漫画に登場した「キツツキトス」は「自分でやって自分で取り入れて、メジャーリーガーがグラブトスってあれを漫画では日本で一番早くやっている」。

「ピッチャーとか自分でやりながら、野球やって次にはその野球のシーンが出てきたり。完全に漫画のために野球やっている」と漫画に全てを注いでいたことを明かした。

「我々なんかも130試合くらいやっていますからね」とうれしそうに振り返った。

そして「神宮の野球場でヤクルトの荒木(大輔氏)なんかが自主トレやっているところに、『おい、荒木、野球やろう』って誘ってんですから。相手はプロ野球選手なのに『いいからやろう』って。60(歳)近くでもやっていましたから。硬式ボールで」と野球愛にあふれたエピソードも明かした。