5人組コーラスグループ、ベイビーブーが20回目のデビュー記念日を迎えた14日、小田急電鉄のロマンスカーを貸し切り、スペシャルライブを開催した。5人は東京・新宿の「うたごえ喫茶ともしび」で人気を博し、童謡も歌うことから18年に北原白秋の出身地の神奈川・小田原市の童謡大使に就任。新宿から小田原までの「小田急ロマンスカージャックLIVE」が実現した。

リーダーのユースケ(42)は「ファンの皆さんのおかげで20年を迎えられました。ヒット曲がない中、20年もやってこられたのは、人とのご縁に恵まれたから。感謝しています」。10年ほど前「うたごえ喫茶ともしび」と出会い、ボニージャックスから6500曲の譜面を託されるなど、歌謡コーラスグループの正当な後継者として活動を続けてきた。「ともしびが転機でした。人の思い出が詰まった曲を歌うことの価値観に気付かされました」と振り返った。

コロナ禍のためメンバーは歌唱の際にはマスクを着用。「高原列車は行く」と新曲の「列車にのろうよ」、小田急のCMソング「ロマンスをもう一度」の3曲を各車両ごとに披露。小田急の制服に身を包んだ5人は、通路を歩きながら延べ18曲を熱唱した。【竹村章】