ロシア出身のタレント、コメンテーターの小原ブラス(30)が25日、都内で、ドキュメンタリー映画「オードリー・ヘプバーン」(ヘレナ・コーン監督、5月6日公開)のトークイベントに出席した。

女優として世界的人気を得たヘプバーンの苦悩や家族、平和を希求しユニセフ親善大使として活動した様子などを記録した。

小原は「彼女は一番世界で愛された方だけど、愛を追い求めていた。オードリーが最終的にしたことは、愛を与えることやった」とした上で、ロシアがウクライナに侵攻していることについて「平和がほしければ平和を与えないといけない。自分たちからも安心を与えないといけない。この映画がもしロシアで上映されたら見てほしい、学んでほしい。自分も学ばんとあかんのやけど」と話した。

現状についての思いを聞かれ「簡単にひどい、許せないと言うことはできるけど、映像やSNSの情報を見ると言葉が出てこない。人間を理解できてないんやと思う。侵略を止めるために少しでもできることはやってるんだけど、きれいごとを言っても安全圏にいちゃうし、何を言っても言葉がカラッと飛んでいってしまう」と、もどかしい思いを語った。

オードリーが第2次世界大戦をくぐり抜けてきたことにも触れ、「彼女は第2次世界大戦の時、逃げて隠れていた地下室でバレエを踊っていた。苦しい時、ちょっとでも紛らわせる、ちょっとでも楽しいことを見つけようとする努力があった。今の時代にも大切なことかなと思う。人を楽しませることの大切さ、僕もそれを考えないといけない」とした。

小原は、発言力についても語った。「今、意識的に知名度がほしいと思っている。発言力を得て、今の日本であったり、世界であったり一部変えたいものがある」と話し、「『歯に衣(きぬ)着せぬ-』とか書いてもらったりすることもありますが、めっちゃ着せとるわ、着せてない人はテレビ出てません!」と笑った。