元アイドリング!!!の女優倉田瑠夏(25)が主演する舞台「舞姫~ディーヴァ~」(6~10日、東京・六行会ホール)の制作発表が6月30日、埼玉・富士見市で行われた。

倉田は買収された大規模キャバクラグループオーナだった亡き父の無念を晴らすため、キャバ嬢になる女子高生・柊舞(ひいらぎ・まい)を演じる。「女帝」「嬢王」など水商売劇画の第一人者の漫画原作者で、この舞台のプロデューサーの倉科遼氏(72)が指名した。

今年1月に上演予定だったが、直前に新型コロナウイルスの感染者が出て延期になっていた。半年の期間をへてこぎつけた上演に、倉田は「この間に、いろいろな舞台を経験させていただきましたが、こんなに早く復活できてうれしいです」と笑顔を見せた。

中止になった時は「すごく落ち込みました。稽古を積んで、あとは見てもらうだけだったのでショックが大きかった。つらさが身に染みたので、本当に感謝しています」。

復活の舞台の稽古は6月初めに始まった。「半年の間に、みんなダンスもお芝居もパワーアップしていました。みんなが成長している姿に、稽古初日から感動しました」と振り返った。

兵藤美帆は「中止になった時は悔しかったけど、パワーアップして前よりいい舞台を、自信を持って見せられます」。中野郁海は「延期した分、期待値が上がっていると思うけど、それを超える自信があります」。水嶋ミナは「思い入れが、みんな強い作品。キャバクラを知っている人も、知らない人も楽しめると思います」と話した。

振り付けも担当する可知杏奈は「冬に稽古をした時よりも、みんなのダンスの成長を感じています。絆も深くなったので、それを舞台でも表現したい」。沢田美蘭は「私は1月の舞台には出演予定じゃなくて、今回からキャスティングされました。稽古の時も最初は緊張しましたが、その成果を見せたい」。工藤成珠は「延期になったのを含めて、合計で2カ月間の稽古を積んだので自信を持ってステージに立てます」。佐野愛花は「1月に中止になった時は、悔しい気持ちでいっぱい。みんなと会えない寂しさもありました。本当に楽しい、このすてきなメンバーと一緒に舞台に立てるのがうれしいです」と話した。

倉科氏は「ダンスのショーがあるキャバクラは、実は少なくなってきています。キャバクラには思い入れがあるので、キャバクラの灯を残すために上演にこぎつけられてうれしいです」と話した。