Kis-My-Ft2が2日、3年ぶりとなる有観客ドームツアーの東京ドーム初日公演を開催した。デビュー10周年イヤーを締めくくる節目のツアー。全36曲を披露し、会場を埋めたファン5万5000人を魅了した。初心を忘れぬ精神で、8月に迎える11周年以降も貪欲にひた走る。

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3曲目のデビュー曲「Everybody Go」で、代名詞とも言えるローラースケートパフォーマンスを披露した。千賀健永(31)は「戻って来ました、東京ドーム! 会いたかったです!」と叫んだ。「SHE! HER! HER!」と代表曲を続け、ドームを揺らした。

有観客ドームツアーはコロナ禍以降初。20年10月には東京ドーム史上初の無観客配信ライブを行っていた。宮田俊哉(33)は「こうしてファンの皆さんが来てくれるドームの景色は、やっぱり違いますね。特別ですね」としみじみ話した。

ツアータイトル「Kis-My-Ftに逢える de Show」は、ジャニーズJr.時代の09年に開催したグループ初のツアーと同じ。当時ジャニー喜多川氏が名付けた。二階堂高嗣(31)は「あらためて新鮮な気持ちでできるんじゃないかと思いました」。千賀も「原点回帰というか。昔を思い出して、あの頃の気持ちとかも大事にして、1つの通過点として10周年以降も頑張っていこうよという思いです」と再びタイトルを使用した説明した。

本編後半には、10年を振り返る思い出深い映像が流された。北山宏光(36)は「本当にちゃんと10年やってきたんだな、って気持ちになります。若い時の写真にも今隣で歌っているメンバーがいると、不思議な気分です」と笑った。横尾渉(36)は「10年間、7人が1人も欠けずに走ってこられたのは、奇跡にも近いのかなって思います。今後もこの7人だからこそ見せられる景色をファンの皆さんに届けたい」と誓った。

10周年ツアーはまず今年1月から4月までアリーナ公演を開催。5月からドームツアーが始まり、11周年を迎える8月に福岡公演で締めくくる。玉森裕太(32)は「まずはこのツアーを成功させてしっかり10周年イヤーをゴールして、次のステージに進みたい」と意気込んだ。今回は札幌を除く5大ドームツアーだったが、藤ケ谷太輔(35)は「ライブはずっと続けていきたいし、6大ドームを目指して走っていきたい」とさらに先を見据えた。【横山慧】

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